「つるむらさき」は、中国南部から東南アジアにかけて広く栽培されている野菜で、
2000年以上前から食用にされていました。
この「つるむらさき」の栄養分や旬の時期、ゆで方や調理法などについて紹介します。
つるむらさきってどんな野菜?
「つるむらさき」は、葉と茎を食用にする野菜です。
葉は丸みを帯びていて柔らかく、やや厚みがあります。
茎は太く、そこから四方に葉が生えています。
味は、独特のぬめりと香りがあり、栄養価が高い野菜です。
生産地は全国各地で栽培されていますが、東北地方が多くなっています。
つるむらさきは、ハウス栽培も盛んに行われているため、ほぼ一年中流通しています。
露地物の場合は収穫は夏で、旬の時期は
6月〜8月
となっています。
つるむらさきの栄養分と効能について
つるむらさきは、とても栄養価が高い緑黄色野菜です。
中でも豊富に含まれているのが「βカロテン」です。
βカロテンは、抗発ガン作用などで知られていますが、
その他にも、体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持
、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるとされています。
また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富です。
他にもビタミンCが多く含まれ、肌の健康維持や免疫力を高めてくれます。
つるむらさきの選び方と保存方法
「つるむらさき」の選び方ですが、葉っぱが濃い緑色をしているもの、
みずみずしくてしゃきっとしていて、触った時に肉厚なものを選びましょう。
保存方法ですが、そのまま置いておくとすぐにしなびてしまいます。
保存するには、濡らした新聞紙などで包んでから、袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。
冷蔵庫に入れるときは、根の部分を下にして立てて入れると長持ちします。
つるむらさきの調理方法
「つるむらさき」を茹でる場合は、茎が太いため、葉と茎は別々に茹でます。
ゆで方ですが、まず、つるむらさきの葉と茎をちぎって分けます。
次に、鍋にお湯をたっぷり沸騰させ、塩を少々入れてから茎を入れます。
30秒ほど茹でたら葉を入れ、20秒ほど茹でてからざるに上げて水気を切ります。
平たいざるなどにあけ、自然に冷まします。
触れるぐらいに冷めてきたら、水気を絞って食べやすい長さに切ります。
料理法ですが、つるむらさきは油との相性がいいので、炒め物、揚げ物がいいでしょう。
炒めもの、揚げ物にする場合は、下茹ではしなくても問題ありません。
また、おひたしやあえ物、汁物など、ホウレン草や小松菜などと同じような使い方もできます。